科学

Python (Scipy) による神経活動データ解析入門・その2 | プロットあれこれ

前回定義した配列 ecog_mV を、いろいろプロットを変えて詳しく調べていく。 プロット範囲の指定 前回の例では2,000秒間ほどのデータがすべてプロットされていたが、より細かい時間スケールの変動を見るため、プロット範囲を短く設定する。 IN [*]: xlim( 0,…

Python (Scipy) による神経活動データ解析入門・その1 | .mat ファイルの読み込みからデータのプロットまで

前提として、Python, iPython, NumPy, SciPy, Matplotlib はインストール済み、Neurotycho のデータはダウンロード済みであるとする。 SciPyの起動 まずはシェルプロンプトから % ipython -pylab で iPython(Python の対話的シェル)を起動。"-pylab" を付け…

Multitaper method の直観的な説明・その4

前回の続き。ある行列に関する固有値問題の解(=固有ベクトル)がスペクトルの漏れに関して最適な窓関数となることを見たが、一般的に固有値方程式の解は行列のランクの数だけあるので、窓関数もその数だけ得られることになる。 これら複数の窓関数がどのよう…

Multitaper method の直観的な説明・その3

前回の続き。有限長のデータを使う限り、スペクトルの「漏れ」は避けられず、その漏れ方は窓関数の関数形によって決まるということを見た。 これを踏まえ multitaper method (MTM) では、漏れに対する許容値をあらかじめパラメータとして与えた上で、「その…

Multitaper method の直観的な説明・その2

前回の続き。Multitaper method (MTM) がどうしてうまくいくのかを理解するために、まず、スペクトルの「漏れ」がどうして生じるのかということと、従来の窓関数はどのようにしてこの「漏れ」を目立たなくしているのかということを説明する。短時間のデータ…

Multitaper method の直感的な説明・その1

名前はよく聞いていたがどんなものかよく知らなかった multitaper method (MTM) について、いろいろ文献を読んでみて、とりあえず「気持ち」の理解ができたようなので忘れないうちにメモ。まずどういうときにMTMを使うかというと、たとえば時系列データの場…

PubMed のRSSフィードを読むのには NewsFox が便利

生命科学系の研究者なら誰でも知ってる PubMed。 論文データベースなんだが、キーワードを登録しておくと、それを含む新着論文をRSSフィードでお知らせしてくれるという便利なサービスを提供している。 Firefox 使いの僕はもともと Sage でこのフィードを読…